スキル研修教材
Java

Javaは案件数が多い一方で、バージョン、Spring Boot、レガシー移行、クラウド、テスト経験まで見ないと提案精度が落ちやすい技術です。 この教材では、技術基礎を「案件概要ではどう見るか」「スキルシートではどう読むか」「面談で何を聞くか」に接続します。

01 / Why

この技術を営業が知る意味

Javaは「Java経験あり」だけでは判断できません。案件概要のJavaが、Spring Boot新規開発なのか、Struts保守なのか、基幹システム刷新なのかで、提案できる人材は変わります。

新人はここだけ先に押さえる

Java提案は、経験年数だけで判断しない

必ず、Spring Boot実務、担当工程、DB/API/テスト経験、業務領域、レガシー移行・クラウド経験を確認します。 「Java 3年」でも、テスト中心なのか、設計からWeb/APIを担当したのかで提案先は変わります。

営業が見るべき中心は、言語名ではなく現場で任される役割

Javaは金融、保険、官公庁、EC、物流、社内基幹など幅広い領域で使われます。 新人営業はまず「Javaができるか」ではなく、「どのJava現場で、どの工程を、どの技術セットで担当してきたか」を確認します。

営業向けの結論

Java提案では、言語経験年数よりも、Spring経験、業務系経験、DB/API/テスト経験、クラウドや移行経験の一致度を補足できるかが重要です。

提案までの4ステップ 1 案件概要の条件 必須条件を分解して読む 2 スキルシートの根拠 担当工程と成果物を探す 3 面談での深掘り 不足と曖昧さを質問する 4 提案コメント 根拠を短く具体的に書く

02 / Overview

Javaの概要を営業実務に接続する

元資料の技術基礎は、案件概要の単語を理解するための地図です。細かい実装を覚えるより、キーワードの意味と確認観点を押さえます。

言語特性

静的型付け・オブジェクト指向

大規模開発で品質を保ちやすい言語。クラス、継承、interface、例外処理などの基礎理解はJava面談で聞かれやすいです。

実行環境

JVMで動く

JDK、JRE、GC、メモリ管理という単語が出ます。運用や性能改善案件では、単なる実装経験より深い理解が評価されます。

標準FW

Spring / Spring Boot

現在のJava案件で最重要。Spring Boot、Spring MVC、Spring Data JPA、Spring Securityは案件概要で頻出です。

周辺技術

DB・テスト・クラウド

SQL、JUnit、Git、Docker、AWS/Azureなどとセットで評価されます。Java単体より「業務アプリを作れるか」を見ます。

Spring Bootアプリの中身 「Controller・Service・Repository」は、Spring Bootアプリを動かす3つの担当層 リクエスト 画面・スマホから REST APIを呼ぶ Controller 入口・受付 リクエストの振り分け Service 業務ロジック 判断・計算・処理 Repository DBアクセス SQL・JPA・MyBatis Database Oracle PostgreSQL / MySQL 面談で「この3層のどこを担当した?」を聞く
「Spring Boot経験あり」の中身はこの3層。どの層まで自分で実装したかで、提案できる工程が変わる。
案件概要で見たら確認する

JavaとJavaScriptは別物

名前は似ていますが、案件では基本的に別スキルとして扱います。Java経験者をJavaScript案件へ、JavaScript経験者をJava案件へ、経験名だけで提案しないでください。

Java

サーバーサイド・業務システム寄り

Spring BootのWeb/API、金融・基幹システム、Android、バッチなどで出やすい技術です。

JavaScript

Web画面・フロントエンド寄り

React/Vueなどの画面開発、Node.jsのサーバーサイドで出やすい技術です。

技術キーワードを営業の確認観点へ変換する

表の右列を、そのまま登録面談の深掘り質問に変換します。

技術基礎意味営業が確認すること
Java 8 / 11 / 17 / 21 / 25主要LTS版。現場ごとに採用バージョンが違う。Java 26は現行リリースだが非LTS直近で使ったバージョン、バージョンアップ経験、古いJavaへの抵抗感、LTS/非LTSの採用理由
オブジェクト指向クラス設計や役割分担の考え方詳細設計以上を任せられるか、interfaceや継承を説明できるか
MVCWebアプリの基本構造Controller、Service、Repository、View/APIのどこを担当したか
Spring BootJava Web/API開発の標準新規構築か改修か、REST API、DB連携、認証、テストまで経験したか
JUnit / MockitoJavaの単体テスト標準テストコードを書いたか、カバレッジや品質管理の経験があるか
AWS / Azureクラウド上でJavaアプリを動かす基盤EC2、ECS、RDS、App Serviceなど、どこまで触ったか
JVMJavaを動かすための実行環境。
GC不要なメモリを自動整理する仕組み。
DI部品同士を疎結合にするSpringの重要概念。
JPA / MyBatisJavaからDBを扱うためによく使う仕組み。
JUnitJavaの単体テストでよく使うツール。
Mockitoテスト時に外部依存を仮の部品に置き換えるツール。
トランザクションDB更新を安全にまとめて扱う考え方。
CI/CDテストやデプロイを自動化する仕組み。
ECS / RDS / CloudWatchAWS上でJavaアプリを動かす時に出やすいサービス。

03 / Job Ticket

SES案件での使われ方と案件概要キーワード

Java案件は「業務システムの開発・保守」「Spring BootのWeb/API開発」「レガシー移行」「クラウド化」に大きく分かれます。

Java案件の4タイプ 1 業務システム 開発・保守 基幹システムの中心領域。長期・安定案件が多い 販売管理 ・ 在庫 ・ 会計 ・ 人事 ・ 物流 確認: 業務理解 / SQL / バッチ / 保守運用 2 Spring Boot Web・API開発 いまのJava案件で最頻出。新規構築・刷新が中心 REST API ・ DB連携 ・ 認証 ・ マイクロサービス 確認: 担当層 / JUnit / クラウド / 設計関与 3 レガシー移行 Struts・Seasar2 から Spring Boot への置き換え 既存仕様調査 ・ 移行設計 ・ 影響調査 ・ 移行テスト 確認: 旧FW解析だけか / Spring側の担当もあるか 4 クラウド化 AWS・Azure 上で動かす。性能改善・運用とセット ECS ・ RDS ・ CloudWatch ・ CI/CD 確認: 設計/構築か / ログ閲覧だけか
案件概要は、この4タイプのどれに当たるかを「周辺に並ぶ単語」で読み分ける。

言語・バージョン

JavaJava 8Java 11Java 17Java 21Java 25JDKJVM

フレームワーク

SpringSpring BootSpring MVCSpring Data JPASpring SecurityStrutsSeasar2

開発・品質

REST APISQLJUnitMockitoGitMavenGradleDockerCI/CD

領域・基盤

金融保険官公庁基幹システムAWSAzureマイクロサービスSAPSalesforce

まず見る

案件概要は、必須条件を分解して読む

「Java経験◯年以上」を見たら、工程、フレームワーク、DB/API/バッチ、テスト、業務領域、クラウド、役割まで分解します。分解できると、スキルシートで探す根拠が明確になります。

案件例

金融系Webシステム刷新 Java/Spring Boot開発

概要
既存の金融系WebシステムをJava 17 / Spring Boot構成へ刷新。既存仕様を確認しながら、業務APIと管理画面を段階的に移行する案件。
工程
基本設計、詳細設計、製造、単体/結合テスト
環境
Java 17、Spring Boot、Spring Data JPA、PostgreSQL、AWS、Git、JUnit
作業
REST API実装、DB連携、既存機能の影響調査、JUnitでの単体テスト、レビュー指摘対応
必須
Java開発3年以上、Spring Boot実務、REST API、SQL、設計経験
尚可
AWS、マイクロサービス、性能改善、レガシー移行、金融業務知識
確認
Java経験年数だけでなく、設計経験、Spring Boot側の担当範囲、DB/API/テストまで一貫して説明できるかを見る。
見る順番 1

まず工程を見る

「製造のみ」か「設計から」かでレベルが変わります。Java3年でも設計未経験なら基本設計案件には補足が必要です。

見る順番 2

Spring Bootの実務深度を見る

研修・個人開発では弱いです。業務API、DB連携、認証、テスト、障害対応まであると提案しやすくなります。

見る順番 3

レガシーかモダンかを見る

Struts保守とSpring Boot新規開発は別物です。移行案件なら、旧FW理解と新FW経験の両方が強みになります。

Java案件の職種・役割分類

年数より「どの役割を任されていたか」を見ます。役割が分かると、案件概要の工程条件と照合しやすくなります。

役割主な担当営業が確認すること
PG詳細設計、製造、単体テスト中心実装した機能、テストコード有無、指示待ちか自走か
SE基本設計、詳細設計、実装、テスト、レビュー設計書作成、顧客レビュー、仕様調整、レビュー対応
リーダー / サブリーダー進捗管理、レビュー、若手フォロー、顧客調整管理人数、レビュー範囲、課題管理、顧客との会話量
保守運用改修、障害調査、問い合わせ対応、既存仕様調査調査の深さ、ログ確認、暫定対応、本番影響の理解
移行要員Struts / Seasar2などからSpring Bootへの移行、既存解析、テスト旧FW解析だけか、Spring Boot側の設計・実装もしたか

Spring Boot案件とStruts / Seasar2保守案件の違い

観点Spring BootStruts / Seasar2営業の補足
案件の出方比較的新しいWeb/API開発、刷新、新規開発古い業務システムの保守、改修、既存解析、移行同じJavaでも求められる経験が違うと捉える
一緒に出やすい単語REST API、クラウド、JUnit、CI/CD、Spring Security既存仕様調査、画面改修、障害対応、移行、影響調査案件概要の周辺語で現場の性質を読む
提案時の注意Spring Boot実務、DB/API/テスト経験を具体化保守力、解析力、移行経験を具体化Struts経験者をSpring Boot案件へ出す時は、移行経験やSpring Boot側の担当有無を補足する

04 / Domain

代表的な案件領域

Javaはエンタープライズ領域に強く、長期・大規模・安定案件が多いです。領域ごとの見方を持つと、提案時の補足が具体的になります。

金融・保険

勘定系、決済、保険契約、審査、顧客管理など。品質、セキュリティ、テスト、ドキュメントが重視されます。

官公庁・公共

大規模・長期・ウォーターフォールが多い領域。設計書、結合テスト、手順遵守、報告の丁寧さが評価されます。

EC・Webサービス

Spring Boot、REST API、クラウド、性能改善の経験が刺さりやすい領域。スピードと改善経験も見られます。

基幹・業務システム

販売管理、在庫、会計、人事、物流など。業務理解、SQL、バッチ、外部連携、保守運用経験が強みになります。

Java × バッチ開発も見落とさない

Java案件はWeb画面やAPIだけではありません。基幹・金融・物流・会計・販売管理では、バッチ経験が評価されることがあります。

バッチとは

決まった時間や条件で、まとめて処理を実行する仕組みです。

よくある処理

夜間処理、請求処理、データ連携、CSV取込、在庫更新、帳票作成など。

案件概要で見る語

バッチ、夜間処理、データ連携、Spring Batch、ジョブ、帳票、CSV。

面談で聞く

「画面開発か、APIか、バッチか」「Spring Batch経験はあるか」を確認します。

関連領域もJava営業では見逃さない

領域元資料のポイント営業での見方
AndroidかつてJavaが公式言語。現在はKotlin推奨Java経験だけでAndroid案件に出さない。Android SDK、Kotlin、アプリ開発工程を確認
ビッグデータHadoop / SparkのエコシステムJavaだけでなく、データ処理、分散処理、Scala/Python、クラウド基盤経験を確認
SalesforceApexはJava風の言語Java経験者が移行しやすいが、Salesforce標準機能、Apex、LWC経験の有無を見る
SAPERP領域。ABAPやS/4HANA移行Java経験だけでSAP案件に出さない。SAPモジュール、ABAP、業務知識を確認

05 / Skill Sheet

スキルシートの読み方

Javaのスキルシートは、技術名の羅列より「どの工程で、どの役割を、どの成果物まで担当したか」を読みます。

「経験あり」は氷山の一角 Spring Boot経験ありは氷山の一角。水面下に設計・DB/SQL・テスト・障害対応・クラウドが隠れている
「Spring Boot経験あり」の一言の下に、設計・テスト・障害対応・クラウドまでの担当範囲が隠れている。水面下のどこまで自分でやったかを面談で聞く。

強く読める記載

  • 基本設計から結合テストまで一貫して担当
  • Spring BootでREST API、DB連携、認証、テストコードを実装
  • JUnit / Mockitoで単体テスト、CIで自動テストを運用
  • StrutsからSpring Bootへの移行で設計・実装を担当
  • AWS上のJavaアプリでRDS、ECS、CloudWatchなどを使用

追加確認が必要な記載

  • Java経験あり、詳細不明
  • Spring学習済み、実務有無不明
  • 改修担当、担当範囲や規模不明
  • テスト担当、製造経験があるか不明
  • クラウド経験あり、画面操作だけか設計・構築か不明
新人はここだけ先に押さえる

スキルシートは、担当工程と担当範囲で読む

「Java」「Spring Boot」と書いてあっても、画面だけ、APIだけ、バッチだけ、テストだけの可能性があります。どの機能で、どの工程を、どこまで自分で判断したかを確認します。

記載

Java / Spring Boot / PostgreSQL

弱い読み方

JavaとSpring Bootができる人

営業の読み方

どの層を担当したか。Controller、Service、Repository、SQL、テストまで触ったかを見る。

面談で聞く

「担当APIの概要、DB設計への関与、テストコード作成有無、障害時の対応」を確認する。

スキルシートで見るべき項目

「まず見る」は必須条件との一致、「追加で聞く」は提案コメントの根拠になります。

見る項目チェック観点提案時の補足材料
工程要件定義、基本設計、詳細設計、製造、テスト、保守「詳細設計以降を一貫」「基本設計から顧客レビュー経験」など
FWSpring Boot、Spring、Struts、Seasar2「Spring Boot実務」「レガシーFWからの移行経験」など
DBOracle、PostgreSQL、MySQL、SQL、JPA、MyBatis「SQL実装・性能改善」「DB設計レビュー参加」など
品質JUnit、Mockito、SonarQube、レビュー、CI/CD「単体テストコード作成」「レビュー指摘対応」など
役割メンバー、サブリーダー、PL、レビュー担当「若手フォロー」「レビュー」「タスク管理」など

06 / Interview

登録面談で聞くこと

面談では暗記クイズではなく、スキルシートの記載が実務経験として説明できるかを確認します。

基礎を確認する質問

  • Javaで直近使ったバージョンは何ですか。Java 8 / 11 / 17 / 21 / 25の違いや、LTS版を使う理由で意識したことはありますか。
  • オブジェクト指向のカプセル化、継承、ポリモーフィズムを実務例で説明できますか。
  • interfaceとabstract classの違いを、現場での使い分けとして説明できますか。
  • List / Set / Mapはどのように使い分けましたか。
  • 例外処理で気をつけたこと、ログ出力やエラー通知の経験はありますか。

Spring Boot経験を確認する質問

  • 担当したAPIや画面の概要を、業務内容から説明してください。
  • Controller、Service、Repositoryのうち、どこを担当しましたか。
  • Spring BootとSpring Frameworkの違いをどう理解していますか。
  • DB連携はJPA、MyBatis、JdbcTemplateのどれを使いましたか。
  • 認証・認可、トランザクション管理、バリデーションの実装経験はありますか。

品質・テストを確認する質問

  • JUnitやMockitoでどのようなテストを書きましたか。
  • 単体テスト、結合テスト、E2Eテストのどこを担当しましたか。
  • レビューでよく指摘されたこと、逆にレビューした経験はありますか。
  • SonarQube、Checkstyle、SpotBugsなどの静的解析を使いましたか。
  • 障害や不具合が出たとき、原因調査をどのように進めましたか。

案件適合を確認する質問

  • 金融・保険・官公庁など、業務知識が必要な現場経験はありますか。
  • Struts、Seasar2などレガシーJavaの保守や移行経験はありますか。
  • AWSやAzure上でJavaアプリを動かした経験はありますか。
  • リーダー、レビュー、若手フォロー、顧客折衝の経験はありますか。
  • 次の案件で避けたい環境、希望する工程、単価より優先したい条件はありますか。
面談で深掘りできたら強い

「経験ありますか」ではなく、担当した機能と判断を聞く

「どの機能で、どの工程で、何を自分で判断しましたか」と聞けると、スキルシートの言葉が実務経験なのか、補助作業なのかが見えます。

面談の深掘りの型 浅い 深い 「Spring Boot経験あります」← これだけでは提案できない ① どの機能・業務で使った? ② どの工程を担当した? ③ 何を自分で判断した? ◎ 実務として説明できる
同じ「経験あり」でも、③まで自分の言葉で説明できる人は実務経験者。止めずに降りるほど提案の根拠が固まる。
深掘りの型

「経験ありますか」で止めずに、「どの機能で、どの工程で、どの判断を自分でしましたか」まで聞く。

提案に使う型

「Spring Boot経験あり」ではなく、「REST APIの設計・実装・JUnitまで一貫して担当」と書く。

07 / Level

レベル感の見極めと △ / ○ / ◎ 判定例

Javaのレベルは年数だけでは測れません。設計、Spring Bootの深さ、テスト、障害対応、周辺技術の説明力で見ます。

初級

製造・単体テスト中心

Java基本文法、SQL、簡単な改修ができる。設計やSpring Bootの深い説明はまだ弱い。

提案しやすい案件

製造、テスト、保守改修、詳細設計補助。

中級

設計から実装まで担当

Spring BootでAPIや画面を作り、DB連携、JUnit、レビュー対応まで説明できる。

提案しやすい案件

詳細設計以降、基本設計補助、Web/API開発。

上級

設計・改善・リードができる

アーキテクチャ、性能改善、マイクロサービス、クラウド、移行設計、レビューを任せられる。

提案しやすい案件

基本設計、技術リード、移行、クラウド化、性能改善。

追加で聞く

年数とレベルは一致しない

Java経験が長くても、テスト中心なら初級寄りです。経験年数が短くても、Spring Bootで設計、API、DB、JUnit、レビューまで説明できる人は中級以上として見られることがあります。

レベルは「説明できる範囲」で上がる 年数ではなく「説明力」で上がる 初級 製造・単体テスト中心 提案先: 製造・保守改修 中級 設計から実装まで担当 Spring Boot・DB連携・JUnit 提案先: 詳細設計以降・Web/API 上級 設計・改善・リード アーキテクチャ・性能改善・移行設計 マイクロサービス・クラウド・レビュー 提案先: 技術リード・移行・クラウド化
経験年数が同じでも、設計・テスト・障害対応まで「自分の言葉で説明できる範囲」でレベルは変わる。

Judge

この回答なら △ / ○ / ◎

新人営業が面談で使える判定例です。回答の具体性と自走度を見ます。

質問 弱い回答 提案可能な回答 強く推せる回答
Spring Bootで何を担当しましたか 改修を少ししました。詳しい部分はリーダーが見ていました。 REST APIのController、Service、Repositoryを実装し、SQLと単体テストも担当しました。 API設計から実装、トランザクション、例外設計、JUnit/Mockito、レビュー対応まで担当しました。
Javaのオブジェクト指向を説明できますか クラスや継承のことです。 カプセル化、継承、多態性を説明でき、業務ロジックをクラスに分けて実装しました。 interfaceで実装差分を吸収し、DIで疎結合にした設計意図まで説明できます。
テスト経験はありますか 単体テスト項目書に沿って実施しました。 JUnitでService層の単体テストを書き、Mockitoで外部依存をモック化しました。 テスト観点作成、JUnit/Mockito、カバレッジ確認、CIでの自動実行まで経験しています。
レガシー移行経験はありますか 古いシステムの保守はありました。 Struts画面の改修とSpring Boot側APIの一部実装を担当しました。 Strutsの既存仕様調査、移行設計、Spring Boot化、移行後テストまで担当しました。
AWS経験はありますか 現場でAWSを使っていたと思います。 EC2上のJavaアプリ、RDS、S3の利用経験があり、ログ確認も行いました。 ECS/RDS/CloudWatch構成で運用し、デプロイ、障害調査、性能確認まで関与しました。

08 / Mismatch

営業がミスりやすい提案

Javaは案件数が多いため、雑に当てるとミスマッチも増えます。よくある失敗を先に知っておきます。

新人営業がやりがちなミス

ミスなぜ危ないか確認・補足すること
Java経験年数だけで提案する製造のみ、テストのみ、古いFWのみの可能性がある工程、Spring Boot実務、担当機能、設計経験を確認
Spring学習済みをSpring Boot実務と同等に扱う業務API、DB連携、テスト、障害対応の経験が不足しやすい個人開発か実務か、チーム開発か、担当範囲を確認
Struts保守経験をモダンJava案件にそのまま出すSpring Boot、REST API、クラウドの経験が不足する可能性移行経験やSpring側の担当有無を補足
Android Javaを業務Javaと同じに見るWeb/API、Spring、DB、サーバーサイド経験とは別領域サーバーサイドJava経験の有無を確認
AWS経験ありを過大評価するログ閲覧だけ、環境利用だけの可能性があるEC2/ECS/RDSなど具体サービスと担当作業を確認
資格だけで即戦力扱いする資格は基礎力の証明で、実務設計力とは別資格を補足材料にし、実務経験とセットで提案
まず見る → 追加で聞く → 提案に書く

Java人材を提案するまでの判断フロー

迷ったらこの順番で確認します。経験年数から入るのではなく、案件条件を分解して、根拠を探し、不足を面談で埋めます。

1

案件概要を見る

Javaだけで判断せず、Spring Boot、Struts、DB、API、バッチ、クラウド、テストを拾う。

2

必須条件を分解

工程、役割、技術、業務領域、尚可条件に分けて、足りない条件を見える化する。

3

根拠を探す

スキルシートから、担当機能、成果物、レビュー、テスト、障害対応の記載を探す。

4

面談で確認

不足条件や曖昧な経験を、実務例・担当工程・自分で判断した範囲まで聞く。

5

提案に書く

案件条件に対して、合う根拠と不足条件の補足を短く具体的に書く。

09 / Proposal

提案時の注意点と提案コメント例

Java提案では、案件概要の不安を先回りして埋めるコメントが効きます。経験の根拠を短く具体的に書きます。

提案時の注意点

  • 「Java経験◯年」だけで終わらせず、Spring Boot、工程、担当機能を補足する。
  • レガシー経験は弱みではなく、移行・保守・既存解析の強みに変換する。
  • クラウドやテスト経験は、使ったサービス名・ツール名・担当作業まで書く。
  • 不足条件がある場合は、近い経験とキャッチアップ根拠を明記する。
  • 業務領域が合う場合は、金融、保険、公共、基幹などを前に出す。

提案コメント例

Java/Spring Bootでの業務API開発において、詳細設計から実装、JUnitでの単体テストまで一貫して担当しています。Controller、Service、Repository層の実装経験があり、SQLを含むDB連携にも対応可能です。
金融系システムでJava開発を経験しており、品質観点やレビュー指摘への対応、結合テストまで丁寧に進められる人材です。ドキュメントに沿ったウォーターフォール現場との親和性があります。
Struts環境の保守経験に加え、Spring Bootへの移行プロジェクトで既存仕様調査と一部API実装を担当しています。レガシー解析とモダン化の両面で貢献が見込めます。
AWS環境上のJavaアプリ開発で、EC2/RDSを利用した実装・ログ確認・障害調査の経験があります。クラウド専任ではありませんが、開発者目線での運用確認まで対応しています。
Javaの基本設計経験は限定的ですが、詳細設計以降を複数案件で担当しており、機能単位では設計書作成とレビュー対応も経験しています。基本設計補助から入る案件であれば早期に立ち上がれます。
提案コメントの組み立て 案件の必須条件 Java / Spring Boot / 設計 合う根拠 担当工程・テスト・成果物 不足の補足 近い経験・キャッチアップ 提案コメント 案件条件に対して、合う根拠と 不足の補足を短く具体的に書く 「Spring BootでREST APIの詳細設計から 実装・JUnitまで一貫して担当。基本設計は 補助から早期に立ち上がれます」
「Java経験あり」と書くのではなく、案件条件に合う根拠+不足の補足をセットにすると、案件側が安心できる提案文になる。
提案コメントに使える表現

案件条件に対して、経験の根拠を補足する

「Java経験あり」ではなく、「Spring BootでREST APIの詳細設計から実装、JUnitまで担当」のように、案件概要の条件に対応する言葉で書きます。

10 / Check

確認テスト

研修後に、案件概要・スキルシート・面談・提案の判断軸が残っているかを確認します。

1. Java案件で「Java経験3年」以外に必ず確認したいことは?
回答観点: 工程、Spring Boot実務、担当機能、DB/API/テスト経験、業務領域、クラウドや移行経験。
2. Spring Boot案件で、スキルシートから読みたい担当範囲は?
回答観点: Controller、Service、Repository、DB連携、REST API、認証、テストコード、レビュー対応。
3. Struts経験者をSpring Boot案件に提案する時の注意点は?
回答観点: Struts保守だけでは不足。Spring Boot実務、移行経験、REST API、キャッチアップ根拠を補足する。
4. JUnit / Mockito経験はなぜ提案で有利になる?
回答観点: 品質を担保する実務経験として見られる。単体テスト設計、モック化、CI、自動テストまであると強い。
5. AWS経験ありと聞いたら、追加で何を聞く?
回答観点: 使ったサービス名、担当作業、設計/構築/運用/ログ確認/障害調査のどこまで関与したか。
6. Java × Salesforce / SAP案件でミスりやすい点は?
回答観点: Javaと似た知識が活きる場合はあるが、SalesforceはApex/LWC、SAPはABAPや業務モジュール経験が必要。
7. JavaとJavaScriptを混同しないために、提案前に何を確認する?
回答観点: Javaはサーバーサイド・業務システム寄り、JavaScriptはフロントエンド・Node.js寄り。案件で求める言語と実務経験が一致しているか確認する。
8. Java案件で「画面/API/バッチ」のどれを担当したか聞く理由は?
回答観点: 同じJavaでも担当範囲が違うため。画面、REST API、バッチ、DB連携、テストのどこまで経験したかで提案先が変わる。
9. Spring Boot案件とStruts保守案件の違いは?
回答観点: Spring Bootは比較的新しいWeb/API開発で出やすく、Strutsは古い業務システムの保守・既存解析・移行で出やすい。
10. 案件概要にSpring Batchと出た時、何を聞く?
回答観点: バッチ処理の内容、夜間処理やデータ連携の経験、Spring Batch実務、ジョブ設計、エラー時の再実行やログ確認経験。

11 / Summary

まとめ

Java営業の精度は、技術名を覚えることではなく、案件概要の条件をスキルシートと面談で検証し、提案コメントで根拠を添えることで上がります。

案件概要

Java、Spring Boot、工程、業務領域、DB、テスト、クラウド、移行の条件を見る。

スキルシート

年数より、担当工程、担当層、成果物、レビュー、テスト、障害対応の具体性を見る。

登録面談

「経験あり」で止めず、どの機能で何を判断したかまで深掘りする。

提案

不足条件は近い経験で補足し、案件側が安心できる根拠を短く書く。