静的型付け・オブジェクト指向
大規模開発で品質を保ちやすい言語。クラス、継承、interface、例外処理などの基礎理解はJava面談で聞かれやすいです。
Training
01 / Why
Javaは「Java経験あり」だけでは判断できません。案件概要のJavaが、Spring Boot新規開発なのか、Struts保守なのか、基幹システム刷新なのかで、提案できる人材は変わります。
必ず、Spring Boot実務、担当工程、DB/API/テスト経験、業務領域、レガシー移行・クラウド経験を確認します。 「Java 3年」でも、テスト中心なのか、設計からWeb/APIを担当したのかで提案先は変わります。
Javaは金融、保険、官公庁、EC、物流、社内基幹など幅広い領域で使われます。 新人営業はまず「Javaができるか」ではなく、「どのJava現場で、どの工程を、どの技術セットで担当してきたか」を確認します。
Java提案では、言語経験年数よりも、Spring経験、業務系経験、DB/API/テスト経験、クラウドや移行経験の一致度を補足できるかが重要です。
02 / Overview
元資料の技術基礎は、案件概要の単語を理解するための地図です。細かい実装を覚えるより、キーワードの意味と確認観点を押さえます。
大規模開発で品質を保ちやすい言語。クラス、継承、interface、例外処理などの基礎理解はJava面談で聞かれやすいです。
JDK、JRE、GC、メモリ管理という単語が出ます。運用や性能改善案件では、単なる実装経験より深い理解が評価されます。
現在のJava案件で最重要。Spring Boot、Spring MVC、Spring Data JPA、Spring Securityは案件概要で頻出です。
SQL、JUnit、Git、Docker、AWS/Azureなどとセットで評価されます。Java単体より「業務アプリを作れるか」を見ます。
名前は似ていますが、案件では基本的に別スキルとして扱います。Java経験者をJavaScript案件へ、JavaScript経験者をJava案件へ、経験名だけで提案しないでください。
Spring BootのWeb/API、金融・基幹システム、Android、バッチなどで出やすい技術です。
React/Vueなどの画面開発、Node.jsのサーバーサイドで出やすい技術です。
表の右列を、そのまま登録面談の深掘り質問に変換します。
| 技術基礎 | 意味 | 営業が確認すること |
|---|---|---|
| Java 8 / 11 / 17 / 21 / 25 | 主要LTS版。現場ごとに採用バージョンが違う。Java 26は現行リリースだが非LTS | 直近で使ったバージョン、バージョンアップ経験、古いJavaへの抵抗感、LTS/非LTSの採用理由 |
| オブジェクト指向 | クラス設計や役割分担の考え方 | 詳細設計以上を任せられるか、interfaceや継承を説明できるか |
| MVC | Webアプリの基本構造 | Controller、Service、Repository、View/APIのどこを担当したか |
| Spring Boot | Java Web/API開発の標準 | 新規構築か改修か、REST API、DB連携、認証、テストまで経験したか |
| JUnit / Mockito | Javaの単体テスト標準 | テストコードを書いたか、カバレッジや品質管理の経験があるか |
| AWS / Azure | クラウド上でJavaアプリを動かす基盤 | EC2、ECS、RDS、App Serviceなど、どこまで触ったか |
03 / Job Ticket
Java案件は「業務システムの開発・保守」「Spring BootのWeb/API開発」「レガシー移行」「クラウド化」に大きく分かれます。
JavaJava 8Java 11Java 17Java 21Java 25JDKJVM
SpringSpring BootSpring MVCSpring Data JPASpring SecurityStrutsSeasar2
REST APISQLJUnitMockitoGitMavenGradleDockerCI/CD
金融保険官公庁基幹システムAWSAzureマイクロサービスSAPSalesforce
「Java経験◯年以上」を見たら、工程、フレームワーク、DB/API/バッチ、テスト、業務領域、クラウド、役割まで分解します。分解できると、スキルシートで探す根拠が明確になります。
「製造のみ」か「設計から」かでレベルが変わります。Java3年でも設計未経験なら基本設計案件には補足が必要です。
研修・個人開発では弱いです。業務API、DB連携、認証、テスト、障害対応まであると提案しやすくなります。
Struts保守とSpring Boot新規開発は別物です。移行案件なら、旧FW理解と新FW経験の両方が強みになります。
年数より「どの役割を任されていたか」を見ます。役割が分かると、案件概要の工程条件と照合しやすくなります。
| 役割 | 主な担当 | 営業が確認すること |
|---|---|---|
| PG | 詳細設計、製造、単体テスト中心 | 実装した機能、テストコード有無、指示待ちか自走か |
| SE | 基本設計、詳細設計、実装、テスト、レビュー | 設計書作成、顧客レビュー、仕様調整、レビュー対応 |
| リーダー / サブリーダー | 進捗管理、レビュー、若手フォロー、顧客調整 | 管理人数、レビュー範囲、課題管理、顧客との会話量 |
| 保守運用 | 改修、障害調査、問い合わせ対応、既存仕様調査 | 調査の深さ、ログ確認、暫定対応、本番影響の理解 |
| 移行要員 | Struts / Seasar2などからSpring Bootへの移行、既存解析、テスト | 旧FW解析だけか、Spring Boot側の設計・実装もしたか |
| 観点 | Spring Boot | Struts / Seasar2 | 営業の補足 |
|---|---|---|---|
| 案件の出方 | 比較的新しいWeb/API開発、刷新、新規開発 | 古い業務システムの保守、改修、既存解析、移行 | 同じJavaでも求められる経験が違うと捉える |
| 一緒に出やすい単語 | REST API、クラウド、JUnit、CI/CD、Spring Security | 既存仕様調査、画面改修、障害対応、移行、影響調査 | 案件概要の周辺語で現場の性質を読む |
| 提案時の注意 | Spring Boot実務、DB/API/テスト経験を具体化 | 保守力、解析力、移行経験を具体化 | Struts経験者をSpring Boot案件へ出す時は、移行経験やSpring Boot側の担当有無を補足する |
04 / Domain
Javaはエンタープライズ領域に強く、長期・大規模・安定案件が多いです。領域ごとの見方を持つと、提案時の補足が具体的になります。
勘定系、決済、保険契約、審査、顧客管理など。品質、セキュリティ、テスト、ドキュメントが重視されます。
大規模・長期・ウォーターフォールが多い領域。設計書、結合テスト、手順遵守、報告の丁寧さが評価されます。
Spring Boot、REST API、クラウド、性能改善の経験が刺さりやすい領域。スピードと改善経験も見られます。
販売管理、在庫、会計、人事、物流など。業務理解、SQL、バッチ、外部連携、保守運用経験が強みになります。
Java案件はWeb画面やAPIだけではありません。基幹・金融・物流・会計・販売管理では、バッチ経験が評価されることがあります。
決まった時間や条件で、まとめて処理を実行する仕組みです。
夜間処理、請求処理、データ連携、CSV取込、在庫更新、帳票作成など。
バッチ、夜間処理、データ連携、Spring Batch、ジョブ、帳票、CSV。
「画面開発か、APIか、バッチか」「Spring Batch経験はあるか」を確認します。
| 領域 | 元資料のポイント | 営業での見方 |
|---|---|---|
| Android | かつてJavaが公式言語。現在はKotlin推奨 | Java経験だけでAndroid案件に出さない。Android SDK、Kotlin、アプリ開発工程を確認 |
| ビッグデータ | Hadoop / Sparkのエコシステム | Javaだけでなく、データ処理、分散処理、Scala/Python、クラウド基盤経験を確認 |
| Salesforce | ApexはJava風の言語 | Java経験者が移行しやすいが、Salesforce標準機能、Apex、LWC経験の有無を見る |
| SAP | ERP領域。ABAPやS/4HANA移行 | Java経験だけでSAP案件に出さない。SAPモジュール、ABAP、業務知識を確認 |
05 / Skill Sheet
Javaのスキルシートは、技術名の羅列より「どの工程で、どの役割を、どの成果物まで担当したか」を読みます。
「Java」「Spring Boot」と書いてあっても、画面だけ、APIだけ、バッチだけ、テストだけの可能性があります。どの機能で、どの工程を、どこまで自分で判断したかを確認します。
Java / Spring Boot / PostgreSQL
JavaとSpring Bootができる人
どの層を担当したか。Controller、Service、Repository、SQL、テストまで触ったかを見る。
「担当APIの概要、DB設計への関与、テストコード作成有無、障害時の対応」を確認する。
「まず見る」は必須条件との一致、「追加で聞く」は提案コメントの根拠になります。
| 見る項目 | チェック観点 | 提案時の補足材料 |
|---|---|---|
| 工程 | 要件定義、基本設計、詳細設計、製造、テスト、保守 | 「詳細設計以降を一貫」「基本設計から顧客レビュー経験」など |
| FW | Spring Boot、Spring、Struts、Seasar2 | 「Spring Boot実務」「レガシーFWからの移行経験」など |
| DB | Oracle、PostgreSQL、MySQL、SQL、JPA、MyBatis | 「SQL実装・性能改善」「DB設計レビュー参加」など |
| 品質 | JUnit、Mockito、SonarQube、レビュー、CI/CD | 「単体テストコード作成」「レビュー指摘対応」など |
| 役割 | メンバー、サブリーダー、PL、レビュー担当 | 「若手フォロー」「レビュー」「タスク管理」など |
06 / Interview
面談では暗記クイズではなく、スキルシートの記載が実務経験として説明できるかを確認します。
「どの機能で、どの工程で、何を自分で判断しましたか」と聞けると、スキルシートの言葉が実務経験なのか、補助作業なのかが見えます。
「経験ありますか」で止めずに、「どの機能で、どの工程で、どの判断を自分でしましたか」まで聞く。
「Spring Boot経験あり」ではなく、「REST APIの設計・実装・JUnitまで一貫して担当」と書く。
07 / Level
Javaのレベルは年数だけでは測れません。設計、Spring Bootの深さ、テスト、障害対応、周辺技術の説明力で見ます。
Java基本文法、SQL、簡単な改修ができる。設計やSpring Bootの深い説明はまだ弱い。
提案しやすい案件製造、テスト、保守改修、詳細設計補助。
Spring BootでAPIや画面を作り、DB連携、JUnit、レビュー対応まで説明できる。
提案しやすい案件詳細設計以降、基本設計補助、Web/API開発。
アーキテクチャ、性能改善、マイクロサービス、クラウド、移行設計、レビューを任せられる。
提案しやすい案件基本設計、技術リード、移行、クラウド化、性能改善。
Java経験が長くても、テスト中心なら初級寄りです。経験年数が短くても、Spring Bootで設計、API、DB、JUnit、レビューまで説明できる人は中級以上として見られることがあります。
Judge
新人営業が面談で使える判定例です。回答の具体性と自走度を見ます。
| 質問 | 弱い回答 | 提案可能な回答 | 強く推せる回答 |
|---|---|---|---|
| Spring Bootで何を担当しましたか | 改修を少ししました。詳しい部分はリーダーが見ていました。 | REST APIのController、Service、Repositoryを実装し、SQLと単体テストも担当しました。 | API設計から実装、トランザクション、例外設計、JUnit/Mockito、レビュー対応まで担当しました。 |
| Javaのオブジェクト指向を説明できますか | クラスや継承のことです。 | カプセル化、継承、多態性を説明でき、業務ロジックをクラスに分けて実装しました。 | interfaceで実装差分を吸収し、DIで疎結合にした設計意図まで説明できます。 |
| テスト経験はありますか | 単体テスト項目書に沿って実施しました。 | JUnitでService層の単体テストを書き、Mockitoで外部依存をモック化しました。 | テスト観点作成、JUnit/Mockito、カバレッジ確認、CIでの自動実行まで経験しています。 |
| レガシー移行経験はありますか | 古いシステムの保守はありました。 | Struts画面の改修とSpring Boot側APIの一部実装を担当しました。 | Strutsの既存仕様調査、移行設計、Spring Boot化、移行後テストまで担当しました。 |
| AWS経験はありますか | 現場でAWSを使っていたと思います。 | EC2上のJavaアプリ、RDS、S3の利用経験があり、ログ確認も行いました。 | ECS/RDS/CloudWatch構成で運用し、デプロイ、障害調査、性能確認まで関与しました。 |
08 / Mismatch
Javaは案件数が多いため、雑に当てるとミスマッチも増えます。よくある失敗を先に知っておきます。
| ミス | なぜ危ないか | 確認・補足すること |
|---|---|---|
| Java経験年数だけで提案する | 製造のみ、テストのみ、古いFWのみの可能性がある | 工程、Spring Boot実務、担当機能、設計経験を確認 |
| Spring学習済みをSpring Boot実務と同等に扱う | 業務API、DB連携、テスト、障害対応の経験が不足しやすい | 個人開発か実務か、チーム開発か、担当範囲を確認 |
| Struts保守経験をモダンJava案件にそのまま出す | Spring Boot、REST API、クラウドの経験が不足する可能性 | 移行経験やSpring側の担当有無を補足 |
| Android Javaを業務Javaと同じに見る | Web/API、Spring、DB、サーバーサイド経験とは別領域 | サーバーサイドJava経験の有無を確認 |
| AWS経験ありを過大評価する | ログ閲覧だけ、環境利用だけの可能性がある | EC2/ECS/RDSなど具体サービスと担当作業を確認 |
| 資格だけで即戦力扱いする | 資格は基礎力の証明で、実務設計力とは別 | 資格を補足材料にし、実務経験とセットで提案 |
迷ったらこの順番で確認します。経験年数から入るのではなく、案件条件を分解して、根拠を探し、不足を面談で埋めます。
Javaだけで判断せず、Spring Boot、Struts、DB、API、バッチ、クラウド、テストを拾う。
工程、役割、技術、業務領域、尚可条件に分けて、足りない条件を見える化する。
スキルシートから、担当機能、成果物、レビュー、テスト、障害対応の記載を探す。
不足条件や曖昧な経験を、実務例・担当工程・自分で判断した範囲まで聞く。
案件条件に対して、合う根拠と不足条件の補足を短く具体的に書く。
09 / Proposal
Java提案では、案件概要の不安を先回りして埋めるコメントが効きます。経験の根拠を短く具体的に書きます。
「Java経験あり」ではなく、「Spring BootでREST APIの詳細設計から実装、JUnitまで担当」のように、案件概要の条件に対応する言葉で書きます。
10 / Check
研修後に、案件概要・スキルシート・面談・提案の判断軸が残っているかを確認します。
11 / Summary
Java営業の精度は、技術名を覚えることではなく、案件概要の条件をスキルシートと面談で検証し、提案コメントで根拠を添えることで上がります。
Java、Spring Boot、工程、業務領域、DB、テスト、クラウド、移行の条件を見る。
年数より、担当工程、担当層、成果物、レビュー、テスト、障害対応の具体性を見る。
「経験あり」で止めず、どの機能で何を判断したかまで深掘りする。
不足条件は近い経験で補足し、案件側が安心できる根拠を短く書く。
提案コメント例